グラフィックスの種類
グラフィックスのモード
保存フォーマットで見分ける
ソフトウェア上で使用した色によって見分ける
目的別グラフィックスモード
かつてグラフィックスを扱うコンピュータというとMacintoshが標準でした。当時はMacintosh以外のパーソナルコンピュータは一部の例外を除き文字中心(キャラクタベース)の処理しかできませんでした。
ところがMacintoshでは初代の128Kと呼ばれるモデルにさえMacPintというソフトが無償でバンドルされているなど、最初からグラフィックスを扱うことを前提に作られていたのです。
いまでこそWindowsでもグラフィックスを扱えることがあたりまえですが、やはり本格的にグラフィックスを扱う場合、 Macintoshに1日の長があるようです。
さて、ここでは、DTPでグラフィックスを扱う場合の注意点をお知らせします。
コンピュータで扱えるグラフィックスは大きく分けるとドロー系とペイント系に分けられます。
ドロー系グラフィックスとは一般に線画と呼ばれるもので、直線、曲線のオブジェクトで構成されます。ドロー系のソフトにはIllustrator、FreeHand、Canvas、Windows Draw、Cawrel Drawといったものがあります。
ペイント系のグラフィックスとは写真に代表されるような色の付いたドットが集まって構成されるものです。ペイント系のソフトにはPainterといった直接絵を描くものとPhotoshopやPaintShop Proのようにスキャニングした画像のレタッチや合成までできるものがあります。
コンピュータで描かれたグラフィックスは2つのモードに分けられます。
一つはコンピュータの画面表示やリバーサルフィルム(スライド)への焼き付けに使用されるもので、RGBモードというものです。 RGBモードは光の三原色(Red、Green、Blue)によって表現するもので、全体に鮮やかな色が特徴です。
もう一つはCMYKモードと呼ばれるもので印刷物などのように色の三原色(Cyan、Magenda、Yellow )に黒(Black)を加えた4色で表わされる物です。RGBモードに比べて全体にややくすんだ感じの色になります。
ここで、問題になるのはMacintoshで自分が作ったグラフィックスがRGBなのかCMYKなのか分からないということがあります。先程も述べたように、最終的に表現する媒体に合わせてモードを変える必要があります。
そこで次のような方法でモードを判断してください。
画面表示用に開発されたPICTフォーマットで保存できる(された)ファイルは全てRGBモードとなります。
グラフィックソフト上では、自分で気に入った色を登録して使用できます。
その登録をする際、色の構成要素をRGBで指定した場合はRGB、CMY(K)で指定した場合はCMYKモードとなります。以上の2つにあてはまらない場合はほとんどがRGBモードとなります。
ただしPhotoshopのようにCMYK モード上でRGBで指定した色を使用することもできます。
しかし、色自体がRGBならではの華やかさはなくなります。
またPhotoshopでは、その画像のモードが何か画面に表示されるため、常に確認しながら作業できます。 かつては作成したソフトで見分けることもできましたが現在は多くのソフトがRGB、 CMYKの両モードに対応しているためこれはむずかしくなりました。
カラープリンタで出力する場合:非PostScriptプリンタに出力する場合は、RGB、PostScriptプリンタに出力する場合はCMYKがよいでしょう。しかし、プリンタによっては例外もありますので、出力前に確認が必要です。
35mmや4×5のポジフィルムに出力する場合:媒体が透過光により発色するため、RGBでなければなりません。一見同じ色に見えるグレースケールやインデックスカラーのデータでもRGBモードに変換しないと正しく出力されないため注意が必要です。
画像を4色分版して製版フィルムに出力する場合:4色分飯とはCMYKの各色の版に色を分解することです。したがってCMYKモードでなければ分版できません。ソフトによっては、RGBのデータを分版できるとするものもありますが、その場合はソフトが自動的にRGBのデータを一度CMYKに自動的に変換してから分版するということです。したがって、RGBの色合いがそのまま再現できるように分版されるわけではありませんのでご注意ください。
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